モーツァルトで胎内教育するよりも、お母さんの気持ちが大事。
胎内教育(胎教)をしている妊婦さんはどのくらいいるのでしょうか。一般的にモーツァルトを聴かせると良いとか、英語のCDを聞いておくと良いといったことが聞こえてきますが、何よりも大事なのはお母さんがリラックスすることです。
胎児はお腹の中にいる時に聴覚が完成します。視覚や触覚といった他の感覚よりも早く完成するのが聴覚なのです。よって、お腹の中にいる時から音が聞こえるのです。聞こえるといっても外の音すべてが大人と同じように耳に届いているわけではありません。一番よく聞こえるのがお母さんの声です。赤ちゃんは胎児の時からお母さんの声を聴いているから、外の世界に出てきた時にはお母さんが誰かが分かるのです。では胎内教育といってもCDや音楽を聴くのは本当に効果的なのでしょうか。
色々な国で色々な説が飛び交っていますが、確かに言えることは、いくらモーツァルトや英語のCDを聞いていても、それがお母さんのストレスになっていては意味がないということです。お母さんの感情がホルモン分泌に影響して赤ちゃんに伝わる、といった説もあります。何よりも大事なのはお母さんがリラックスすることなのです。音楽はモーツァルトでなくても、お母さんが好きな音楽でいいのです。英語のCDでなくても、お母さんの好きな本を読んだりテレビを見ればよいのです。そして、お父さんや家族と仲良しでいることが大切です。お母さんの声を赤ちゃんは聞いています。愚痴や悪口も聞いています。お腹の中にいる赤ちゃんのために、笑顔でリラックスして気持ちを穏やかに妊娠生活を過ごしてください。